「転妻~てんつま~」ってご存知ですか? 1

ゆめサポママ

2016年10月13日 09:00

転勤族になってみて思うこと


勤族の夫を持つ妻、「転妻」


頼れる身内が近くにおらず、新しい人間関係を構築しては引越し。
自身の仕事、妊娠出産、育児、再就職、そして介護など、先の見えない中で考えていかなければいけない転妻ですが、世間で脚光を浴びる機会は、あまりないのが実態です。

更に、一口に転妻といっても、転勤の周期や地域、辞令の時期、それぞれの実家との距離などは人それぞれ。
妊娠出産や家に対する価値観も様々あり、なかなか似た境遇の転妻には出会えないものです。
積極的につながりを求めるもよし。
自分のペースでゆっくり暮らすもよし。
でも、もし転妻生活に疲れて、つらい思いをしている人がいたら、
「ここにも転妻を頑張ってきた人がいますよ!」と伝えたくて、ペンを取りました。

転妻歴12年、私のこだわり


私は転妻歴12年。2・3年ごとに県内転勤を繰り返し、
現在は6軒目の家に住んでいます。
その間に2度の出産をし、上の子どもは小学生、下は2歳になりました。
現在進行形で色々な課題を抱えてはいますが、ジタバタしながらも家族みんながハッピーになれるように、日々工夫を凝らしています。
そんな私が、これまでの転妻生活の中で「こだわってよかった!」と思うものを、今回はピックアップしてご紹介します。

家族が集う「ダイニングテーブル」


結婚と同時に、最小限の荷物でスタートすることになった私の転妻生活。
高さや持ち運びの不便さから、素敵な食器棚は泣く泣く諦めることとなりました。
そんな中、どうしてもこだわりたかったのが「ダイニングテーブル」。


サイズやデザインなど、とことん選び抜いて注文させてもらいました。
転勤族にしては大きめで、組み立ても少々複雑だと思います。
引越しのたびに壊れたり、修理をお願いしたりと手がかかりますが(いや、私の管理が甘いだけ?)やはり日常を過ごす場としてたくさんの思い出もあり、満足度大。
毎日、よかったなと感じています。

自分にとってかけがえのない物「グランドピアノ」


転勤生活で一番のネックは、ピアノを仕事としていた私のグランドピアノでした。
当初は持ち歩けるはずがないと、諦めて夫の実家へ置かせてもらっていたのですが、1回目の転勤時にダメ元で大家さんに交渉。
なんとOKの返事を頂けたのです。
もちろん、周囲への騒音や床への負担なども考慮した上、思い切って搬入しました。
その後も可能な限りはピアノと共に引っ越しを繰り返してきました。
ピアノの運送費は、安くはありません。
しかし、ピアノと共に過ごせること、「自分の居場所がある」という安心感は、私にとって何にも代えがたいものなのだと、再認識しています。


落ち込むこともあるけれど


転勤生活は思った以上につらい…と落ち込むときもあります。
しかし、思い切って伝えてみる、動いてみると、あっという間に現実が動く瞬間が何度もありました。
本当に大切なものを再認識できることも、転妻になったからこそと感じます。
出会いと家族の支えに感謝しながら、今日も笑顔でがんばります!



この記事を書いた人
三村あかね (みむらあかね)

岐阜県関市出身、長野県上田市在住。二児の母。
ピアノ・リトミック講師。夫の転勤に伴い県内各地を転居しながら、自身の仕事や出産育児を経験。学びつながるよろこびを大切に、家族の暮らしを楽しんでいます。また音楽教育を通して、聴く耳と感じる心、自立と自律を応援しています。

なのはなピアノリトミック
http://ameblo.jp/mia-piano/


関連記事